またまたご無沙汰してしまいました。

それでも、毎日言葉を綴りたい欲にはかられている方で、

いったいどうやってこの気持ちを消化したら…というところで、

やはりたどり着くのはこの場所。 

結局、何年続けているのだろう、このブログ。

ということで、年度末を迎えたこのごろ。


就職してはや、丸5年が経とうとしている。

と考えると、大学を出てからも5年。

高校を出てからは8年。

辿ってゆけばどこまでも戻ることのできる自分の歴史ですが、

今年、2015年はおそらく、一生忘れることのない、忘れることのできない、

そんな節目の年になりそうです。


昨年から ちょこちょこと書いてはいましたが、

私も、なんだかあれよあれよと、結婚することになりました。

そして、4月1日、嘘みたいな本当の話で、入籍します。

今の名前も、あと30時間足らずで、変わってしまう。

マリッジブルーとは縁遠いのだろう、とタカをくくっていたら、見事に。

名前が変わることの重大さ、寂しさ、怖さ、そういったものに支配されるこの数日。

こう書いている今も、なぜか涙が滲んでいて。


思い出すのは家族のこと。

4人家族、本当に楽しく過ごして。

両親は本当に私の好きなように人生を選ばせてくれて、

どこまでいっても私の味方でいてくれて、私を信頼してくれた。

いろいろぶつかったことも、心配をかけたこともありすぎたでしょうが、

両親なくして今の私はなかった。本当に。


妹は、本当によく喧嘩もしたし、小さい頃は殴り合いもしたし笑、

大人になってからは一番の理解者で、友人で、そして可愛い妹で。

2年と少し、二人で暮らしたあの期間が、

より彼女を大切な家族として私の中に刻み付けてくれた。

本当に心強い存在で、本当に大切な妹。


それらは今でも変わらないし、今後も変わらないのでしょう。

だからこそ、区切りがついてしまうこのタイミングが、少し怖い。

血のつながりも、心のつながりも、親子、姉妹というつながりも、

決して名字が変わることで切れたりはしない。

それでも、この名前に対する愛着、何より家族に対する愛着が、

今さらふつふつと心の中で存在感を露にしてくるもんだから、もう。


家族もそう感じているようで、何かと東京に縁のある人たちではあるものの、

何か理由をつけて顔を出してくれる。笑

仕事の隙、ほんの数分、それでも連絡をくれて、顔を見に来てくれる。

私は本当に愛されているし、私も家族を本当に愛している。

その実感と、振り返りの時間が、よりいっそう家族への愛着を強くする。


嫁ぐのが嫌な訳じゃない。

彼のご家族もそれはもう素敵な人で、その一員になれることはとても嬉しいし、

何より彼とこれから一生を添い遂げられるのだと思うと、

幸せな気持ちにしかならない。

でも、自分が新しい家族を持ち、人生を共に過ごし、家族が増え、また繋がっていく、

その新しい連鎖に入っていくことが、まだ実感になくて。

そんなときに、やっぱり3人の顔が浮かび、

自分は将来、子供に同じ思いをさせてあげられるのか、

彼にとって、かけがえのない伴侶に、家族になれるのか、

そんな思いでいっぱいになってしまう。


いつかこのブログを振り返って、杞憂だった、と笑い飛ばしているようで、

そんな自分が今クリアに見えないことが、すごく不安に感じられたりもして。

自分自身が生み出す気持ちの波に溺れそうで、

必死に水面に顔をあげ、息継ぎをしているような、そんな状態。


それでも、共に生きていける、そう思えた彼に出会えたことは、

人生で一番の幸せであり、私の誇りになることでしょう。

祖父母に、両親に、妹に、

 本当に素敵な人に巡り会えてよかったね

と、故郷を送り出してもらったあの早春の日を、私は絶対に忘れないと思います。


これから、彼とともに生き、暮らし、歩んでいく。

私の人生が、少し変わり始める日。

そんな日が、目前に迫っているのです。


今、私の視界の先には、固くリボンで結ばれた箱があります。

中には、1組の結婚指輪。

入籍したら、そのあとずっと外さない、指輪。


1年後、5年後、10年後、30年後、

指輪に傷が増える度、

指輪の色が変わっていくように、

私たちの人生も少しずつ、いろんな変化が訪れるのでしょうか。

それでも今の気持ちを忘れず、ずっと、相手を慈しんでいきたい。

私が家族にしてもらったように、大切に、愛して、守っていく。

そうして、また一つの家族に、なっていく。

そんな日々が、始まる。


こうなるだろうとは思っていたけれど、今、両頬がびしゃびしゃです。

この1ヶ月近く考えて来たことが、ようやく言葉になって飛び出して来た。

ずっと言葉に変えたくても、うまく出てこなかったこと。

ようやく、今、書き記すことができて、安心したのかもしれない。


結婚式は夏の終わり、秋の入り口頃に予定しています。

誰かに祝ってもらうのは恥ずかしいけど、家族の喜ぶ顔が見たいから。

最高の親孝行の場だと思って、丁寧に準備をしていきます。


本当に、みんな、ありがとう。

明日は、実家に花が届きます。今の名前で送る、最後の届け物。

私の気持ちが届きますように。

ありがとう、愛してるよ、これからもよろしく、そんな気持ちが。


ありがとう。

愛しい家族へ。