彼が泣きそう、って、

それほど辛い思いしてるのに、

何もしてあげられない自分が無力。

無力すぎて悲しい。


私が寄り掛からせてあげたら崩れてしまうんじゃないか、

崩れさせてあげた方が楽なんじゃないか、

そんなことばっかり気にして、素直に言葉を返してあげられなかった。

無力。

頑張ってほしいけど、無理はしてほしくない。

彼自身も何かと闘ってる、それをどうしてあげられるんだろう。

私はどうすべきなのか。

冷たくして、なんて甘えから引き離す言葉を求めた中に、

甘えてもいい場所を探してたに違いない。

安い言葉はかけたくない、安い辛さじゃないはずやから、

そうごたごた考えてて、頭しか使ってなかったかも。

感じたままを伝えてあげられなかった、きっと。

無力。


彼に比べたら何でもない辛さかもしれないけど、

久しぶりに、泣いた。

涙を流すことしかできない。

無力。

抱きしめたい、って、思うけど。

無力。


でも、私にできることを探さないと。

私が彼の隣にいるには、きっと理由があるから。

無力。

でも、非力じゃないはず。

無い力は、有る力に変えたらいい。

力に非ず、ではないから。


素直にならなきゃ、響くもんも響かんから。

無力から有力、に。

泣いても、いいよ。